アルマジロの耳掻き W8.0 D12.0 H11.5cm  \73,500.(税込)

アルマジロの耳掻き W8.0 D12.0 H11.5cm  \73,500.(税込)

-時の地層- 林秀行展

会期:
会場:壺中居

[先行展示]

アートフェア東京 2014

会期:
2014年3月7日(金)~9日(日)

会場:
東京国際フォーラム B2F展示ホール  ブース番号, R43
東京都千代田区丸の内3-5-1

時間:
7日(金)  11:00~21:00
8日(土)  11:00~20:00
9日(日)  10:30~17:00
※有料 入場料:1DAYパスポート/\2,000.

  

[本会期]

会期:
2014年3月10日(月)~15日(土)
※「時の地層」を語る(講師:木下長宏)/10日(月)15:30-16:00
※オープニングレセプション/10日(月)16:00-18:00

会場:壺中居
東京都中央区日本橋3-8-5 TEL03-3271-1835

時間:10:00~18:00

 

ごあいさつ

昨年秋、林秀行先生から連絡があり、見て欲しいものがあるからと云うので早速京都・五条ちゃわん坂にある先生のアトリエを訪問しました。アトリエに隣接するお住まいの応接間に何とも可愛らしい寸法の「陶彫」が10点ほど用意されていましたが、それが林先生初の本格的な備前作品であり、岡山県備前市の伊勢崎淳先生(重要無形文化財保持者)から提供された陶土を京都で成形し、伊勢崎窯にて焼成されたとのこと。

半世紀に渉る陶業のキャリアで、林先生は全国各地の窯業地そして陶磁器制作の現場に脚を運ばれ、「土いじり=かまぐれ」と自称されながら各種陶芸技法の研究研鑽に尽力されました。

小社では2009年に「土のひとりごと」のタイトルの下、本格信楽焼成によるオブジェ小品展を開催、林先生初の「信楽焼き」の世界をご紹介し好評を博することが出来ました。

それから5年、林先生はキャリア初の「備前焼き」に果敢に挑み、滋味とユーモアそしてエスプリ溢れるオブジェ小品98点を完成、このたび全作品を東京・日本橋にてお披露目する機会を頂き、小社として大変な光栄と喜びとなりました。

林先生の作風は堅実な基本技法のもと、自由自在な発想から素材の特性を最大限に引き出した安心感溢れるもの、オブジェとはいえ、形而上学的な難しさとは一線を画した平明かつ懐の深いもの、ひとたび眼にし手に取った瞬間に名状しがたいヒューマニズムを享受できるもの、すなわち誠実で厚い年輪とお人柄を抱擁してそれを放射するものと常に感じます。

今回は入念な準備のもと、御旧友・伊勢崎淳先生との熱く深い友情の結晶、共同制作の性格も併せ持ち、実に含蓄と奥ゆかしさに満ちた作品群となったことと言って過言ではありません。

京都と備前との邂逅と交流、独創的な造形力、50年のキャリアから醸し出される自然なたたずまい、目に見えないところまで配慮された精妙なディテール、林先生の持ち味と魅力が最大限に発揮された「備前」のミクロコスモスをぜひご高覧いただきたく期待いたします。

2014年 春   
ギャラリーこちゅうきょ  

 


The Stratum of Time,
    The Genuine Original Bizen Works by Hideyuki Hayashi

 

Prologue at ART FAIR TOKYO 2014

7,Fri.March,11:00-21:00
8,Saturday,March,11:00-20:00
9,Sunday,March,10:30-17:00

Tokyo International Forum,B2F, Exhibition Hall,Booth R43
5-1 Marunouchi 3-chome, Chiyoda-ku,Tokyo 100-0005 Japan

A fee:1DAY Passport \2,000.

  

Exhibition:at KOCHUKYO

10,Monday,March-15,Saturday,March,10:00-18:00

Opening reception:10,Monday,March,16:00-18:00

A lecture by Nagahiro Kinoshita,15:30-16:00

Artist

林 秀行 HAYASHI Hideyuki

(1937-2024)

1937 京都府に生まれる
1959 京都市立美術大学彫刻科を卒業
1966 走泥社同人となる
1995 京都造形芸術大学教授(~2009)
2024 逝去

 

<展 覧 会>

1973 「現代工芸の鳥瞰」(京都国立近代美術館)
1986 「前衛芸術の日本1910-1970」(ポンピドゥーセンター、パリ)
1990 「現代の陶芸/関西の作家を中心にして1980-1990」(和歌山県立近代美術館)
1992 「現代陶芸の系譜 土と炎の芸術 百年の歩み」(姫路市立美術館)
1993 「現代の陶芸1950-1990」(愛知県美術館)
1996 「磁器の表現1990年代の展開」(東京国立近代美術館工芸館)
1997 「陶芸 林秀行」(国立国際美術館、大阪)
1998 「戦後前衛陶芸の旗手 走泥社」展(広島県立美術館)
1999 「やきものの20世紀」展(滋賀県立陶芸の森陶芸館)
2001 京都の工芸 1945-2000(京都国立近代美術館、東京国立近代美術館工芸館)
2023 走泥社再考(京都国立近代美術館、菊池寛実記念智美術館)

 

<受 賞>

1973 日本陶芸展/文部大臣賞
2004 京都美術文化賞

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