a-1  玲磁鎬瓶 D.25.0  H.41.7 cm

a-1 玲磁鎬瓶 D.25.0 H.41.7 cm

a-8  玲磁鎬瓶 D.25.0  H.40.5 cm

a-8 玲磁鎬瓶 D.25.0 H.40.5 cm

 a-17  玲磁鎬瓶 D.10.6  H.17.8 cm

a-17 玲磁鎬瓶 D.10.6 H.17.8 cm

b-4  玲磁鎬鉢 D.19.0  H.7.2 cm

b-4 玲磁鎬鉢 D.19.0 H.7.2 cm

b-12  玲磁鎬鉢 D.25.8  H.11.4 cm

b-12 玲磁鎬鉢 D.25.8 H.11.4 cm

 b-14  玲磁鎬鉢  D.23.6  H.11.6 cm

b-14 玲磁鎬鉢 D.23.6 H.11.6 cm

(左)c-11  玲磁鎬盃  D.7.9  H.4.0 cm (中)c-1  玲磁鎬盃   D.9.2  H.2.4 cm (右)c-6  	玲磁鎬盃  D.8.0  H.3.0 cm

(左)c-11 玲磁鎬盃 D.7.9 H.4.0 cm
(中)c-1 玲磁鎬盃 D.9.2 H.2.4 cm
(右)c-6 玲磁鎬盃 D.8.0 H.3.0 cm

川瀬 忍展 -なしかある- 淡玲 Ⅱ

会期:
会場:壺中居

川瀬忍公式ウェブサイト http://www.shinobu-kawase.com/

 

主催者よりごあいさつ

2022年10月に「あるかなし 淡玲」の題下で、川瀬忍先生は「あたり」と「ひき」の口づくりに細心の技巧を駆使して茶碗と盃の数々を試み、世に問われました。また久しぶりに手がけられた盒子(蓋物)は先述の繊細な口縁部にふさわしい蓋が備わる高品位な作行きとなりました。

さらに「玲磁(れいじ)」と命名された新しい青磁技法は「砡(玉)が触れ合う」ともいうべき清々しく淡々しく奥床しい音色を「視覚と触覚」のイメージで表出したものとなり、とりわけ茶碗、盃、盒子の形態にふさわしく大いに好評を賜りました。

爾来、玲磁の発展進化に研究を重ねられ、また困難な加飾技法のひとつである「鎬(しのぎ)」を大きな見どころとすべく精力と工夫を傾けてこられました。

柑子口花入形態の作品「鎬瓶」、鉄鉢かつ水指形(なり)の「鎬鉢」、見込みに初めて細かい面取り=鎬(シノギ)を施した「鎬盃」と全3種のラインアップはすべて「玲磁」によるものです。

前回のテーマを反転させた「なしかある」の重層的な意義、そして深化してゆく「淡玲=玲磁」への想いは川瀬先生から寄せられた玉稿中に自ずと表されていますのでぜひご一読ください。

最新の「玲磁」と「鎬」と「なしかある」がどのように皆さまの心眼に映りますか、主催者として大いなる期待と楽しみであります。

ここに謹んでご案内を申し上げます。

 

2024年4月  

ギャラリーこちゅうきょ

 


 

Artist

川瀬 忍 KAWASE Shinobu

1950 神奈川県に生まれる
1968 祖父(初代竹春)、父(二代竹春)のもとで作陶を始める
1978 日本工芸会正会員(2006退会)

             

<展覧会>

1976 個展(寛土里・東京)(以後21回開催)
1985 個展(壺中居・東京)(以後14回開催)
1996 現代の陶芸美-凛-(滋賀県立陶芸の森)
2003 白磁・青磁の世界展(茨城県陶芸美術館)
2009 個展(Joan.B.Mirviss Ltd・ニューヨーク)(以後4回開催)
2010 -茶事をめぐって-現代工芸への視点(東京国立近代美術館工芸館)
2011 川瀬忍の青磁 天青から静かなる青へ(菊池寛実記念智美術館)
2014 青磁のいま-受け継がれた技と美 南宋から現代まで(東京国立近代美術館工芸館)
2018 川瀬忍 作陶50年の間(菊池寛実記念智美術館)
2018 青の時代 現代日本の青磁(益子陶芸美術館)

      

<受 賞>

1981 日本陶磁協会賞
2013 日本陶磁協会賞/金賞

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