[先行展示]
アートフェア東京 2017
会期:2017年3月17日(金)~19日(日)
会場:東京国際フォーラム B2F展示ホール ブース番号 N36
東京都千代田区丸の内3-5-1 https://artfairtokyo.com/
時間:
17日(金) 13:00~20:00
18日(土) 11:00~20:00
19日(日) 10:30~17:30
※有料 1-DAY PASSPORT \2,800.(税込)
主催:ギャラリーこちゅうきょ

主催者よりごあいさつ
2015年「川瀬忍展 輪花 輪葉」では、川瀬忍先生のキャリア上でも畢生の大作、花入と鉢とを、自家薬篭中とされる「青磁」技法で手掛けられ、世に問われました。内外からの反響は大きく、まさに「川瀬忍の青磁の世界」を体現した、極めて充実した展覧会となったこと、皆さまの御記憶にも新しいことかと拝察します。
2年振りの新作個展をプロデュース出来る光栄を頂きました今回の作品ラインナップは、1. 花入、2. 盒子(ふたもの)、3. 徳利と盃
前回とは対蹠的に、「ミクロコスモス」的な構成となりました。
川瀬先生が近年、とりわけ研究を深められる窯変による青磁が、今回の特長を大きく占めるものです。昨年ご発表された天目碗・天目台で、ひとつの窯変技法の頂点を極められた同先生ですが、今回は上記のカテゴリーで、より身近に愛玩して頂けるよう、更なるご精進と工夫とを注がれたこと、完成された実作品をご高覧いただければご理解頂けることと信じます。
鶴首型の花入の発表は実に久し振りになり、器体と釉調のバランスが一体となった優品を手掛けられました。花入の限界を超えた、立派な美術作品とも換言出来ます。
盒子にも久し振りに挑まれました。かたちもバラエティ豊か、まさに今回のテーマのひとつ=「机辺」に相応しいものといえましょう。
徳利は青磁に技法を絞られました。特筆すべきは、器形と寸法で、適量な容積をもち、かしげ気味の首~注ぎ口、そして独特の高台が一体となり、使い勝手も上々です。左党には大いに満足されるであろう仕上がりとなりました。徳利自体の御制作も実に久し振りとなりました。
今回の白眉といえる盃もまた、川瀬先生の進化=深化が最大に発揮された、実にユニークかつは完成度の高いラインナップとなりました。絶妙微妙な焼成法により、変幻自在に釉調をコントロールして「窯変」をものした川瀬先生は、
1. 藍瓷(らんじ)、2. 翠瓷(すいじ)、3. 赫瓷(かくじ)、4. 胭瓷(えんじ)と名づけられました。
天目碗とは対照的な「掌中」サイズの小品ですが、繊細さと安定感とが相俟った盃は、極めて完成度が高く、実用性抜群であるとともに、ハイセンス+ハイクオリティの美術工芸品といえましょう。
テーマを設定し、それを追及して体現される、川瀬先生の最新のお仕事ぶりのひとつの成果=精華を、ぜひ展覧会場でご高覧いただきたく、謹んでご案内を申し上げます。
2017年 3月
ギャラリーこちゅうきょ
Shinobu Kawase Kihen Sho-chu
Exhibition at KOCHUKYO
27,Mon.,March-1,Sat.,April,2017
10:00-18:00
3-8-5,Nihombashi,Chuo-ku,Tokyo MAP ►►
Tel.03-3271-1835
gallery@kochukyo.co.jp
Prologue at ART FAIR TOKYO 2017
17,Fri.,March,13:00-20:00
18,Sat.,March,11:00-20:00
19,Sun.,March,10:30-17:30
Tokyo International Forum,B2F, Exhibition Hall,Booth N36
3-5-1 Marunouchi, Chiyoda-ku,Tokyo
A fee:1DAY Passport \2,800.
https://artfairtokyo.com
撮影:S&T Photo.
| 1950 | 神奈川県に生まれる |
| 1968 | 祖父(初代竹春)、父(二代竹春)のもとで作陶を始める |
| 1978 | 日本工芸会正会員(2006退会) |
<展覧会>
| 1976 | 個展(寛土里・東京)(以後21回開催) |
| 1985 | 個展(壺中居・東京)(以後14回開催) |
| 1996 | 現代の陶芸美-凛-(滋賀県立陶芸の森) |
| 2003 | 白磁・青磁の世界展(茨城県陶芸美術館) |
| 2009 | 個展(Joan.B.Mirviss Ltd・ニューヨーク)(以後4回開催) |
| 2010 | -茶事をめぐって-現代工芸への視点(東京国立近代美術館工芸館) |
| 2011 | 川瀬忍の青磁 天青から静かなる青へ(菊池寛実記念智美術館) |
| 2014 | 青磁のいま-受け継がれた技と美 南宋から現代まで(東京国立近代美術館工芸館) |
| 2018 | 川瀬忍 作陶50年の間(菊池寛実記念智美術館) |
| 2018 | 青の時代 現代日本の青磁(益子陶芸美術館) |
<受 賞>
| 1981 | 日本陶磁協会賞 |
| 2013 | 日本陶磁協会賞/金賞 |