主催者よりごあいさつ
2年ぶりに川瀬忍先生の新作展を主催する好機に恵まれました。
「-これやこの- 甜玲(てんれい)」を主題にした今回の内容は
1. 上下を反転させても古典に準ずる形態を誇る造形作品「天地」。
「玲磁」による造形はより進化して幽玄を内包し放射する作品空間といえましょう。
この作品群は完全な筒形態のため花器としては特製の「落し」を利用します。
2. 霽(ハレ)と褻(ケ)の両イメージで成形された天目形茶碗。
とりわけ後者の作品群は優美な姿かたちのなか柔らかく温和な手取り感と口当たりが特長です。
気張らず親しみやすい天目茶碗といって過言ではありません。
3. 中国明代の=甜白(てんぱく)のイメージを内在させつつ、作家の個性が横溢した白釉に
よる茶碗と盃。今回初めて世に問われます。
入念な研究の成果といえる甜白釉を独自に「甜磁(還元技法)」「甜瓷(酸化技法)」と表現して使い分けられました。
玲磁、甜磁の茶碗は貫入(かんにゅう)の有るもの無いものと両様ご制作していただきました。
いずれも品位と風格そして高い美意識が表れたものといえましょう。
甜磁をはじめ新たな技法と造形とが進化=深化された作品の精華をぜひご高覧ください。
ギャラリーこちゅうきょ

| 1950 | 神奈川県に生まれる |
| 1968 | 祖父(初代竹春)、父(二代竹春)のもとで作陶を始める |
| 1978 | 日本工芸会正会員(2006退会) |
<展覧会>
| 1976 | 個展(寛土里・東京)(以後21回開催) |
| 1985 | 個展(壺中居・東京)(以後14回開催) |
| 1996 | 現代の陶芸美-凛-(滋賀県立陶芸の森) |
| 2003 | 白磁・青磁の世界展(茨城県陶芸美術館) |
| 2009 | 個展(Joan.B.Mirviss Ltd・ニューヨーク)(以後4回開催) |
| 2010 | -茶事をめぐって-現代工芸への視点(東京国立近代美術館工芸館) |
| 2011 | 川瀬忍の青磁 天青から静かなる青へ(菊池寛実記念智美術館) |
| 2014 | 青磁のいま-受け継がれた技と美 南宋から現代まで(東京国立近代美術館工芸館) |
| 2018 | 川瀬忍 作陶50年の間(菊池寛実記念智美術館) |
| 2018 | 青の時代 現代日本の青磁(益子陶芸美術館) |
<受 賞>
| 1981 | 日本陶磁協会賞 |
| 2013 | 日本陶磁協会賞/金賞 |