新緑の葉がみずみずしい5月、木彫作家 三宅一樹による新作展“聖櫃”を発表することとなりました。
木と対峙し、素材が内に秘める形を見つめ、古来の技法をもって繊細に彫り出される三宅作品は、その神秘的な魅力から国の内外から大変高い評価を受けています。
猫を神の眷属としてとらえ、その神性に迫る作品シリーズ“聖猫”を発表いたしましたのが2019年。アートフェア東京を舞台に、ご来場下さいました多くの美術関係者、愛好家の方からその世界観に対しご好評を頂きました。この度の“聖櫃”は前回模索し到達した表現や世界観をさらに発展させた作品群です。
選び抜いた木材から彫りだされた聖なる猫とその猫が守る箱―聖櫃。その中に秘められたものは何でしょう。内包する「何か」は鑑賞する皆様がそれぞれ内側に無意識にひっそりとしまっている思い出や大切な想いなのかもしれません。
会場には十点を超える作品を展示する予定です。
是非ご高覧戴き、作品と直に対峙することで、実感できる感覚を共有頂けましたら幸いです。
主催 ギャラリーこちゅうきょ
| 1973 | 東京都に生まれる |
| 1998 | 多摩美術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了 |
| 2009 | 多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程修了、博士号取得 多摩美術大学美術学部彫刻学科 非常勤講師(~2014) |
| 2014 | アトリエ榧乃舎設立 |
<展覧会>
| 2010 | 創造と回帰 現代木彫の潮流(北海道立近代美術館) |
| 2012 | sogno・夢~彫刻家二田原英二と次代を担う作家(佐藤美術館、東京) |
| 2014 | 感じるからだ(北海道立旭川美術館) |
| 2015 | スサノヲの到来 いのち、いかい、いのり(北海道立函館美術館) 木を彫る 収蔵品展050(東京オペラシティアートギャラリー) |
| 2016 | 木の造形セレクションⅠ(北海道立旭川美術館) |
| 2017 | ニッポンの写実 そっくりの魔力(北海道立函館美術館、他) |
<受 賞>
| 1994 | 二科展/特選 |
| 1995 | 二科展/二科賞 |
| 2002 | あさご芸術の森大賞展(あさご芸術の森美術館、兵庫)/準大賞 |
| 2003 | 二科展/会友賞 |
| 2005 | 二科展/ローマ賞 |