蓮と生きるー実の時 華の時

蓮と生きるー実の時 華の時

記憶の舟

記憶の舟

正倉院への手紙

正倉院への手紙

ひとひら

ひとひら

時間の華

時間の華

野田朗子
AKIKO NODA Glass Exhibition Connect – Past, Now, Future

会期:
   ※会期中無休(土日も営業)・最終日のみ17:00まで
会場:壺中居

ギャラリーよりごあいさつ

 

 新緑の眩しい季節、野田朗子展を開催することとなりました。
 
 京都の自然豊かな色彩と潤いを含んだ空気感を、独自のフィルターを通してガラスに溶かし込んだかのような作品は、素材と真摯に向き合う姿勢と共に高い評価を受けています。
 この度は、かねてより追求試行を重ねてきたテーマである『蓮』を、歴史を意識した視角から見つめ直しました。
 日本では天平より再生と移ろい、愛の象徴として重要な役割を与えられてきた聖なる花。
各時代に連綿と表現され続けてきた恒久の美しさと儚い一瞬の変化を、不変の素材であるガラスに閉じ込めることで造形へと昇華させた作品群には、凛とした静寂と清らかさが宿ります。種子から蕾、開花、そして実へと続く不断のループは古より脈々と受け継がれてきた人間の営みとも重なる不思議な魅力を内包しています。
 そのほか、器も含めた野田作品を一堂に俯瞰できる多角的な展示を行います。
 ガラスの光と影をぜひご体感いただきたく、皆様のご来場をおまちしております。
 
ギャラリーこちゅうきょ

  

 

作者よりごあいさつ
 

過去、現在、未来―。すべては繋がっている。
 
歴史とは、現在と過去、未来との対話から生まれる。
 
あなたの今と私の今、その出逢いの交差点の連続が
思い出となり、記憶となり、人類の歴史を紡いでいく。
 
私達は、長い時間の流れの中に一瞬だけ生きている。
それは一瞬に過ぎないが、その一瞬がないと歴史はない。
また同時に、地球の一員であり、一員に過ぎない。
 
ガラスは恒久的な素材。
人よりも長い時間を記憶して、半永久的に残る。
だから、今、ガラスに時を刻む。
2024年の空気と記憶をガラスに封じ込めて。
ガラスは、過去と未来を結ぶタイムマシーン。
 
野田朗子

Artist

野田朗子 NODA Akiko

2000 同志社大学大学院総合政策科学研究科修了
2009 東京ガラス工芸研究所卒業
2011 東京藝術大学大学院美術研究科修了
2011 大阪芸術大学工芸学科ガラス工芸コース 技術指導員(~2013)
2013 京都市に工房設立
2014 日展に初入選
京都府立陶工高等技術専門校成形コース修了
2016 宝塚大学造形芸術学部 非常勤講師(~2019)
同志社大学大学院 嘱託講師(~2021)

               

<展覧会> 

2013 日本現代工芸美術展 現代工芸大賞
2016 Concorso Arte Milano 日本人作家10人選抜展(ミラノ)
2022 工芸、ここが素敵!(京都府文化博物館)
2024 藤原信幸退官記念 ガラス造形20年の軌跡(東京藝術大学美術館)

 

<受 賞>  

2011 台東区長奨励賞
2012 現代ガラス展in小野田/三輪休雪審査員賞
2013 日本現代工芸美術展/現代工芸大賞
2015 藝文京展/京都商工会議所会頭賞

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